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山を歩くなら知っておきたいルールとマナー

自然環境への配慮や、安全に楽しむために山ではさまざまなルールがつきまとう。だが堅苦しいものでは決してない。混雑する登山道でもお互い気持ちよく山へ登れるように、あらためて知っておきたい。

とっていいのは写真だけ
高山植物の観賞は山の楽しみのひとつ。それを堂々と摘む輩はいないだろうが、お花畑にはコースを外れて足を踏み入れるのも避けるべき。 よく老齢の巨木の周りが柵などで囲われているのは、根から人を遠ざけ地盤を硬くしないようにするため。 人が及ぼすダメージは意外に大きい。 自然の中に自分がお邪魔している気持ちをいつも忘れずにいよう。

原則、登りを優先する
自分のリズムで歩いているとき、それを崩されるのは疲れる。特にスタミナを消耗する登りでは確実にあらわれるから、狭い場所では登っている人が優先されるべき。細い登山道で相手に道を譲るときは、自分の安全を確保できるスペースに落ち着いてから。逆に譲ってもらうときは焦らず安全にすれ違うことを心掛ける。お礼やあいさつも忘れずに。

道を外れて歩かない
登山道を外れることは極力避けよう。理由のひとつは自分自身のリスクを回避するためであり、もうひとつは環境保護という視点から。 もし自由にあちこち踏み跡がついてしまったら、つけた自分だけでなく後続者の道迷いのリスクも増えてしまうに違いないし、踏まれた箇所が削れるなどして見た目にも残念な状態になってしまう。

ゴミは持ち帰る
わざわざ書く必要もないかもしれない。でもアメの包み紙はけっこう多く落ちていて、故意でなくてもそこを通過する者としては気分は悪い。 ゴミを落とさない配慮も必要だし、落ちているのを進んで拾うことまでできたら、なかなかの人格者。 ゴミ袋をザックの外側に結んで歩くのはNG。何かの拍子に落としたらミもフタもない。

人に会ったら「こんにちは」
山で人とすれ違うときは、ほとんどが「おはようございます」か「こんにちは」であいさつが交わされている。汗だくで頑張っている人がいても「お疲れさま」とは言わない。 積極的に登山者同士で会話を持つことは、先の道の状況も把握できて安全性にもつながるし、気分転換にもなって良い。 できれば、笑顔を添えて。